〜保育の世界へ〜
私は幼い頃から港区で育ち、港区南山幼稚園を卒園しました。
その際にお世話になった先生はとても優しく子ども達一人ひとりを大切に育ててくれる先生でした。
私もいつしかそんな先生のようになりたいと思い、大学にて保育士と幼稚園教諭の資格を取得し、卒業後、保育・幼児教育の世界へと飛び込みました。
ところが、私がみた保育の現場の実態は想像とかけ離れるものでした。
〜保育の実態〜
女性の社会進出や働き方改革を背景に、待機児童解消に向けて次々とできる保育園。
しかしその保育園の運営を支える保育士の仕事は過酷を極めていました。
朝早くから子ども達を迎え入れ、日中保育を行い、夜には子供を親御様に引き渡す。
その後報告書の作成や行事の準備などを行って帰宅は夜遅くなってしまう、また、系列の園が新設されれば立ち上げ支援に出向き、名前も分からない子ども達を保育しなければならない場面もありました。
保育士という仕事は人の大切な命をお預かりする仕事であることもあり、精神的にも肉体的にも疲労困憊する日々でした。
そして過酷な現場であるが故に、次々と周りの保育士は辞めていきました。
保育士は離職率が高く経験のある保育士は限られており、新しく入っては辞めていくという悪循環があり、結果として慢性的な保育士不足の状態となっていました。
〜決意〜
そんな現実を目の当たりにし、私は思いました。
未来を支えていくこどもへの保育・教育はこのままで良いのだろうか
預かるだけの保育ではなく、質を高めていくべきではないだろうか
質を高めていくためには、保育士の労働環境を変えていく必要があるのでないだろうか
そう思い、それらの改善を実現するために区政を目指すことを決意しました。
時代が変わり女性進出や多様な働き方が増え、共働き家庭が増えたからこそ保育が求められている現代。
子どもがいても安心して働ける環境作りを目指していきたいと思います。